さとう整形外科

2006-09-09

桜マーク

〒234-0052 横浜市港南区笹下3-11-14-2F
TEL 045-843-5012 
取材日:2006/09/1
 

     

コミュニケーションも大切な診療!
患者の「暮らし」をとことん見つめる
整形外科クリニック

本来、クリニックとは「病気になったら行く場所」ではなく、「健康維持のため、日ごろからおつきあいするところ」ではないでしょうか。神奈川県横浜市にある、さとう整形外科はまさにそんなクリニックのひとつです。体の痛みや不具合を治すだけでなく、そうした原因が引き起こす「生活しづらさ」を解消してくれます。さらに将来にわたり、症状がどう変化していくかを想定する念入りな診療スタイルには、地域を問わずファンが多いよう。院長の佐藤重先生にお話を伺いました!
 

■訪問診療からマッサージまで手がける
地域密着型クリニック
アッコ: さとう整形外科ではどんな疾患を扱っているのですか。
   
佐藤院長:

外傷や変性疾患、スポーツ整形、リウマチ、その他手足のさまざまな疾患などです。このほか、ペインクリニックやリハビリテーション、装具外来も行っています。身体障害認定の相談や介護認定・介護サービスの相談にも応じていますよ。なお、火曜日だけですが、循環器専門外来も開設しています。

   
アッコ: 私自身は日ごろ、整形外科にお世話になることはないんですが、今、父親が遅まきながら五十肩になりかけていまして――。早めに病院に行ったほうがいいよ、と忠告しているんですけど、本人は医者嫌いでいっこうに腰を上げないんです。「ほうっておけばそのうち治るものなんだ」と(笑)。本当に放っておいて大丈夫なものなんでしょうか?
 
佐藤院長:

個人差がありますが、たしかに五十肩の症状は半年から2年程度で改善します。しかし、早めに整形外科を受診し、治療やリハビリを行えば、その期間は数ヶ月程度にまで縮まるはずですよ。もしお父さんが来院されたら、今、感じている痛みをなんとかするだけでなく、先行きの症状の変化まできちんとご説明したいですね。そのうえで、今後の治療方針について話し合うことになるでしょう。

   
アッコ: なるほど。これまで、「クリニックや病院というのは、現在抱えている痛みや不具合を治してくれる場所」と思い込んでいたような・・・。でも、その時だけ楽になればいいというものではありませんよね。
   
佐藤院長:

その通り。私は患者さんの希望はおもに以下の3つに尽きると思っています。第一に、病気を治す(治療)こと。第二に、原因はなんであるかを告げる(診断)こと。そして第三にこれからどうなるかという見込み(予後)を明らかにすることです。

   
アッコ: うーん、まさにその三点に言い尽くされている気がします。でも多くの場合、第一の希望や第二の希望しかかなえてもらえませんよね。
   
佐藤院長: 他院の事情はわかりませんが、私自身の仕事は、この3つのどれが欠けても成り立たないと考えています。そしてこの3つを徹底させることで、患者さんの満足度を上げることができると信じています。
   
■「痛みを解消するだけでなく、
生活を楽にするような治療法を模索しています」
 
アッコ: 具体的には、どのように3つの希望に応えていらっしゃるんですか。
   

佐藤院長:

あたりまえのことですが、まず正しく診断し、患者さんに病態をわかりやすく説明するよう心がけています。さらに、患者さんの希望を取り入れたうえで、複数の治療方法を提示します。このとき、それぞれの治療法のメリットとデメリットをきちんと説明。そこで初めて、どの治療法を選択するかを話し合います。その際、この治療を行った結果、予後がどうなるかについてもできるだけ詳しくお話します。

   
アッコ: 治療法を選択するうえで重要になるのはどんなことですか。
   
佐藤院長:  もちろん年齢やライフスタイル、環境、家族構成などにより、治療法は変わってきます。でも、もうひとつ大切なことがあります。それは、日常生活において患者さんがどんなことに困っているのかということ。たとえば、肩の痛みがあるとしましょう。「では痛みがなくなるよう、薬を出しましょう」で終わってしまっては、その方の生活しづらさは改善しません。肩の痛みがあるおかげで腕が上げにくく、ちょっと入浴しづらいとか、電車でつり革につかまるとき辛いとか、そういった日常の不快感を軽減しなくてはいけないと思うんです。
   

アッコ:

痛みを解消するだけでなく、生活を楽にするような治療法を考えるわけですね。

   

佐藤院長:

ええ、現代の整形外科治療とは、患者さんの「ADL(日常生活動作)」を改善すればそれで事足りるというわけではありません。さらに一歩進んだ治療、「QOL(生活の質)」の向上までも求められているのではないでしょうか。だから当院では、徹底的に話し合いを行い、治療の目的をはっきりさせるわけです。大勢が詰めかける大病院ではなかなかできないことですが、小規模のクリニックならひとりひとりにじっくり向き合うことが可能です。

   
 アッコ: 患者側も完治したときの具体的なイメージをもって治療に臨むことになりますね。
   

佐藤院長:

「この五十肩が治ったら、広いグリーンで思い切りゴルフクラブを振ろう」とか、そんなイメージを持つようにすると、ポジティブな気持ちで通院できますよ。治療とは、患者さんと医師がお互い共通の目的に向かい、チームワークで進めていくものですから、ぜひ積極的に取り組んでほしいですね。

   
アッコ: 手術などは、大病院などに紹介していただき、そこで受けることになるのですか。
   
佐藤院長: 大きな手術については、提携病院などにご紹介させていただくことになります。場合によっては、当院で手術を行うケースもありますよ。外傷による緊急時の手術はもちろんですが、局所麻酔による小手術も行います。たとえば、ばね指や手根管症候群、デケルバン腱鞘炎、まき爪の手術、おできなどの切除・摘出、アキレス腱断裂の縫合などです。
   
アッコ: 最後に患者さんに対して望むことがあればお教えください。
   
佐藤院長: 患部以外の場所でも、気になる症状があれば遠慮せず話してほしいですね。たとえば、腰痛の背後に生活習慣病や婦人病が隠れている場合もあります。当院の連携病院を受診していただけば、検査結果や服用薬など、互いの病院における重要な情報を共有できますから。

ここで見分けよう!「病院探しの目」
診療の際、治療や薬によるメリット、デメリットはしっかり聞いておきたいもの。もちろん、佐藤院長のようにそのあたりの説明をしっかりしてもらえれば安心なのですが、中には口の重いお医者さんもいるかもしれません。そんなときは患者側から「治療方針や予後について詳しく教えてください」とはっきり伝えましょう。きちんと説明してくれないようなら、思い切って病院を変えてもよいかもしれませんよ。

★データ
月~金:午前9:00~12:00
月~金:午後2:30~6:00(木曜日を除く)
土曜日:午前9:00~12:00 午前12:00~午後2:00
休診日 : 日曜日・祝日・木曜午後
 

     

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