ヒロ: |
初診時に心掛けていらっしゃることはどんなことですか? |
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相澤医師: |
「歯科では患者さんは大抵の場合、口の中のどこかしらに異常、痛みを感じてから来院されます。この痛みを早くなんとかして!とおっしゃるそのお気持ちはとてもよくわかります。まず初診時はきっちり30分確保して、痛みの原因を探るために、該当箇所だけじゃなく、これまでの歯科治療のこと、患者さんの健康面全体のことなど、より多くの情報をお尋ねしています。」 |
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ヒロ: |
痛いトコロを治すだけじゃダメということですね。 |
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相澤医師: |
「該当する部分の痛みを取り除く処置だけでは、つぎはぎの治療になってしまい、それは長い目で見ると決してよいことではありません。総合的に診る必要があります。それと、今までに歯科治療で痛い思いをした経験をお持ちの方は特に、また同じ思いをするんじゃないかなど、不安を抱えていらっしゃいます。ドクターである私に不満でも何でも、直接話しやすい環境にあれば意思の疎通ができて信頼関係も生まれます。だから私自身はオープンな気持ちで患者さんと接することを心掛けています。」
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ヒロ: |
院内の雰囲気も明るいですね。 |
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相澤医師: |
「白一色だと冷たい感じがしますよね。子供さんは特に敏感なものですから、暖かい雰囲気を大切にしました。お母様が治療中でも、子供さんが飽きずに待っていられるスペースも作ったんですよ。」 |
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■これが正解”という学問的共通回答のない総入れ歯治療 |
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ヒロ: |
先生の専門は入れ歯だそうですね? |
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相澤医師:
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「大学では総入れ歯を専門的に学びました。今、この部門で大学の兼任講師も務めています。総入れ歯というのは、学問上の正解がない領域なんです。もっといえば学問と臨床を分けてやる必要があります。」
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ヒロ: |
というと? |
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相澤医師:
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「お一人お一人の趣味、嗜好品、生活など、様々な要因によって入れ歯の使いやすさというのは異なります。入れ歯相談で来院される方は、現状に不満を持っていらっしゃるのですから、そのお気持ちをしっかり受けとめること、特に高齢な方のナイーブな気持ちを察することは大事です。」 |
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ヒロ: |
何がどう不満なのか、言葉で伝えにくいこともありますね。 |
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相澤医師:
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「もともと口数の少ない方もいらっしゃますし、適切な言葉が見つからずにもどかしい思いをされている方もいらっしゃいます。そんな時も、患者さんと私の間に話しやすい関係ができていれば、感覚的な言葉でも、何を言おうとしていらっしゃるのかがわかるんですね。」
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ヒロ: |
高齢な方ですと健康面で不安を抱えていらっしゃる方も多いですよね |
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相澤医師:
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「既往症への配慮は不可欠です。また、いったん入れ歯をお作りして使っていただいていても、全心疾患に罹ったりされると、入れ歯も替えなくてはいけないことがあります。ですから、入れ歯をご提供したところが終わりではないんです。実際に使ってもらう中で、改善していって、自然に噛めるようになったところでようやく一つの到達点に達する感じですね。」 |
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■患者さんが安心できる環境で治療に臨む
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ヒロ: |
設備類も充実していますね。 |
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相澤医師:
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「歯科治療って、患者さんからは見えない状態で行われるものでしょう。だから不安も大きいんですよね。今、何をしているんだろう…って。X線写真に加えて、口腔内カメラのわかりやすい画像で治療前後の様子を見られれば安心ですし、患者さんが治療を自分のこととして捉えやすくなるでしょう。そして自主的な健康管理に臨めるようになるといいですよね。」 |
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ヒロ: |
診療時の待ち時間への配慮などはされていますか? |
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相澤医師:
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「基本的に予約制をとっています。その方が私も一人一人の患者さんに対してきっちりと準備をして治療に臨めますから。でも痛みを堪えきれなくて来院される方もありますし、コミュニケーションに時間がかかったりすることもあります。大幅にお待たせしないよう努力してますが、これは永遠の課題ですね。」 |
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ヒロ: |
読者の皆さんへのメッセージをいただけますか? |
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相澤医師:
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「子供から大人まで、虫歯治療から入れ歯、審美歯科など幅広い対応をさせていただいています。大きな処置や、より専門的な処置が必要な場合は大学病院などの幅広いネットワークを活かして患者さんに適した方法をご提案させていただきます。どんなことでも安心してご相談ください。」 |