アッコ: |
倉田医院は消化器の 専門クリニックとお聞きしましたが。 |
|
|
倉田院長:
|
消化器科はもともと私の専門なんです。 前の勤務先で消化器内科の責任者として、食道・胃・十二指腸・大腸・肝臓・すい臓・胆のうなどの、多岐に わたる症例に取り組みました。ですからとくに消化器科には力を入れているんですよ。
ただ、当院では消化器科のほかにも内科、小児科などの診療を行っています。もともと、 先代院長である私の父が倉田医院を開設したのですが、当時の専門が内科・小児科だったのです。開院は昭和 37年――かなり昔のことになりますね。 |
.jpg) |
|
|
|
アッコ: |
それでは、相当古くからお馴染みの患者さんもおられるのでしょうね。 |
|
|
|
倉田院長: |
そうですね。もちろん、代替りしたのが平成10年8月ですから、私自身に はまださほど古いお馴染みはいないのですが。お年寄りだけでなく、ビジネスマンや子どもさんなど、幅広い層の患者さんにご来院いただいています。
|
|
|
アッコ: |
どんな疾患を抱える患者さんが多いですか? |
|
|
|
倉田院長:
|
最近多いのは、お年寄りに多い逆流性食道炎です。胃液が食道に逆流 することで食道の壁に炎症などが起こり、 胸やけや胸のつかえ、痛みなどがあらわれます。食道から胃の上のあたりが老化で緩むと 、よく起こる症状ですね。
このほか、胃潰瘍や慢性胃炎も少なくありません。とくに多忙な働き盛りによく見られる のは、ストレス性の慢性胃炎です。最近はとくに深刻な症状を抱える人が増えてきました。
当院は胃の内視鏡のみならず、腸の内視鏡など本格的な検査機器を揃えています。地元で 大病院並みの検査ができるというので、胃腸病の患者さんが集まるのではないでしょうか。 |
.jpg) |
|
|
アッコ:
|
じつは私も胃が弱くて、しょっちゅう病院のお世話になるんですが(笑) 。激しい胃痛のときは近所の病院に駆け込むんですけど、とても検査まではしてもらえない。そこで、大病院 で検査をするんですが、何時間も待たされるので、結局一日がかりになってしまうんです。地元で検査ができ れば言うことなしですね。それに日ごろ診てもらっている先生なら何かと安心ですし。
|
|
|
倉田院長: |
そうですね。慢性疾患の患者さんの場合は日ごろの病状を把握しています ので、何か変化があればすぐ対応できます。深刻な病気の場合も、早期発見できるので検査機器を導入してよ かったと思いますよ。ときにはごく初期の胃がんが見つかることもあります。 |
|
|
アッコ: |
胃がんを?!それはラッキーでしたね~。やっぱり、頼れるホームドクタ ーの存在って大きいですよね。 |
 |
■医師と患者の溝を埋める手帳型カルテ |
|
アッコ: |
ところで、こちらの病院には特別なカ ルテがあると伺いましたが。 |
|
|
倉田院長:
|
「私のカルテ」のことですが?いやー別に、特別 なものじゃないんですけど(笑)手帳型のもので、診療の都度、患者さんにお渡ししています。診療内容や薬 の副作用、普段の生活の注意点など、すべて手書きで記入しています。そうそう、検査結果も貼り付けたりし ていますよ。おもに慢性疾患を持つ患者さんにお渡ししています。
|
.jpg) |
|
|
アッコ: |
けっこうな作業量になりそうですね。なぜそういうカルテ を作ろうと考えたのですか? |
|
|
倉田院長:
|
当院では電子カルテを導入しているのですが、「なんだかデジタルでは味 気ないな」と思いまして。自分自身の健康状況をより理解して頂くには、日ごろ携帯していつでも見られる手 帳型が便利かなと。出張先や旅先で持ち歩くこともできますからね。また、「私のカルテ」には病院や医師に 対する要望を患者さんが書き込めるようになっています。お互いのコミュニケーションをとるうえで、とても 役立っています。 |
|
|
アッコ: |
みなさんの反響はいかがでしょう。 |
|
|
倉田院長: |
評判いいですよ。初診の患者さんから「 手帳型のカルテがあると聞いたんですが、わたしにもください」などと言われることもあります。
でも、「私のカルテ」だけで患者さんの要望や不安を把握するのは、正直難しいですね。 自分の健康を委ねている相手に、ネガティブなことを伝えるのは誰しも抵抗があると思います。ほんとうに診 療に満足してもらえているかどうか、じつはいつも心配なんですよ。病院の通信簿に、みなさんのストレート なご意見を寄せていただきたいですね(笑)。 |
|
|
アッコ: |
話は変わりますが、病院のホームページによればご趣味は 車とか――。 |
|
|
倉田院長: |
若い頃は、JAF公認の自動車レースに参戦していまし た。優勝の経験はありませんが、準優勝のトロフィーはいまでも大切に保管してあります。ただ、最近は仕事 であまり時間が取れないので、年に数回サーキット走行を楽しんいます。休日も結局、雑用に追われ、遊ぶ時 間はほとんどありませんから。 |
|
|
アッコ: |
病院の休診日に医師のみなさんが休んでいるかというと、けっしてそうで はないんですよね。ところで先生はなぜ医師になろうと決意されたのですか?やはりお父様の跡を継がねば! という責任感から? |
|
|
倉田院長: |
いやあ、中学生頃まで本気で医師になろうとは思っていなかったんですよ 。ところが高校で、すばらしい生物学の先生に出会いましてね。先生の補習授業を受けたくて、夏休みもせっ せと学校に通ったものです。そのうち、「医学って奥が深くて面白そうだなあ」と考えるようになりました。 今もその気持ちは変わりません。今後も初心を忘れず、精進していきます(笑)。 |
 |