ケアナーシングワイズ外科・内科クリニック

2004-09-29

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桜マーク

住所:千葉県我孫子市柴崎台4-1-34 プレジデンス細川101
TEL:04-7179-0071
院長:植村 豊医師
診療科目:外科、小児科、肛門科、消化器科、胃腸科、小児外科・内科
取材日:2004/09/29.

地域の方々にとっての医療の1stドアに。
内科から外科まで幅広く頼れる“ウチの先生”。


小さな子供がいる場合はとくに、かかりつけ医の存在は重要です。急な発熱やケガ、腹痛など、何でも診てくれるお医者さんが身近にいるのは心強いもの。大人だって、歳をとって様々な既往症などを持っていたら、身近で手厚い医療が受けられれば何かと安心です…。

■まず最初にノックする医療の扉。その先に笑顔が待っています。
ヒロ: 診療内容が幅広いのですね。
   
植村医師:

「具合が悪いんだけど、これは何科に行ったらいいんだろう…と思う時ってありませんか?そんな時、地域の皆さんがまよわず最初に訪れる、身近な医療機関でありたいと思っているんです。」

   
ヒロ: 内科に外科、とあれば高齢者の方にとっては特にありがたいものですね。
 
植村医師:

「そう、足腰が丈夫でない方などは特に、1度に色々な医院を回るのは大変です。そんな面倒を避けられればいいな、と。カゼや病気、ケガなど、幅広い体の問題に対応し、より専門的な医療を必要とする方には、適切な専門医、専門医院を紹介しています。」

   
ヒロ: 他の医療機関とはどのように連携しているんですか?
   
植村医師: 「患者さんには紹介先の医療機関で診察を受けていただきます。その後、専門医と私が一緒になって患者さんの治療方針を立てます。患者さんは専門医による医療を受けながら、日頃のチェックなどのケアは当院でも行えます。毎回遠くの医療機関へ通わなくても済むよう、患者さんにできるだけ負担の少ない状態で治療に臨めるような連携の仕方をとっています。」
   
ヒロ: それは患者にとって大きなメリットですね。
   
植村医師:

「医療の主役は患者さんですから、何を最優先しなきゃいけないかは、ハッキリしていますよね。私は研修医の頃から、将来は地域に根差した医療、家庭医療をやろうと決めていたんです。」

   
ヒロ: 専門に特化した医療とは対局的な…?
   
植村医師: 「そうですね。より幅広いことに目を向けたいと。そこで研修医時代は、大学病院ではなく、市立病院や医師臨床研修指定病院でさまざまな診療科の研修を経てきました。地域の皆さんがノックしやすく開けやすい“医療の扉”的な役割を担っていきたい。むしろ最初から開かれたトビラにしておきたいですね。」
   
■暮らしの身近な問題へ対処する、身近な存在。
 
ヒロ: “扉”は保育施設にも繋がっているようですね。
   

植村医師:

「我孫子市の協力で、保育士のいる病児保育室を作りました。勤務医時代からこの必要性を感じていたんです。両親が共働きだったり、場合によってはお母さんが一人で家族の生活を支えていらっしゃるご家庭もあるでしょう?病気の子供は一般の保育施設では預かってもらえないし、途中で熱を出せば迎えにいかなきゃなりません。仕事を中断してね。それは大変なものです。」

   
ヒロ: 病み上がり時など、大事をとってこちらに預けられると安心できますね。
   
植村医師:  「そうですね。ただキャパシティに限りもありますし、本当に病児保育を必要としている方を優先してご利用いただくようにしています。冬場はやっぱり大変ですが…」
   
ヒロ: クリニック内も明るい雰囲気ですよね。それに医療スタッフの方々の雰囲気も…
   
植村医師: 「白衣って子供たちは特に抵抗感を感じてしまうでしょう。そんなイメージを払拭してフレンドリーな雰囲気を作るために、こうしたカジュアルな感じでやっています。」
   

ヒロ:

爽やかな感じですよね。
   
植村医師: 「受付でもマニュアル的な対応はしないようにしています。近所の○○さんちに来た、というように感じていただければいいなと思っています。」
   
ヒロ: 患者さんとのコミュニケーションを大切にしていらっしゃるんですね。
   
植村医師: 「時々、地域の方々と一緒にアウトドアレジャーに出掛けたりもしているんですよ。温泉とかバーベキューとか。これは“心も身体も健康に”のためでもあるんですが、皆さんと具合が悪い時だけじゃなくて、健康な時もお付き合いしていたいんです。そうしていると、具合の悪い方など、ちょっとした変化にも素早く気付くこともできます。」
   
■患者さんと、心で対峙する医療を。
   
ヒロ: 診療時に気をつけていらっしゃることなどはありますか?
   
植村医師: 「検査結果にばかりこだわらず、自分の目で見て、患者さんとじっくり話をして診断することですね。初診の場合は1時間くらいかけることもありますよ。」
   
ヒロ: それはかなりじっくりですね。
   
植村医師: 「私は日頃から、医療には感性が必要だと思っているんです。もちろん専門知識や技術は不可欠ですよ。でもそれだけじゃない。考えて答えを出すだけじゃなくて、察知できる、患者さんの状態や思いを感じとれる敏感さが大切です。」
   
ヒロ: メンタルなケアにもつながりますね。
   
植村医師: 「我孫子は私の地元、出身地なんです。私にとってこの街は馴染み深く、若い頃からいろいろお世話にもなってきました。だから地域との関わりを大切にしながら、今度は私が地域の皆さんに恩返しがしたいんです。子供から大人まで心身ともに健康に、をモットーに何でも相談できる身近な存在でいたいといつも思っています。」
   
ヒロ: 診療開始時間も早いですし、毎日お忙しそうですね…
   
植村医師: 「地域の人の日常生活の一部というか、暮らしの中に浸透している存在でいたいと思っているんです。朝一番で来られたら、お父さんお母さんが仕事にも間に合うじゃないですか。」
   
ヒロ: 訪問診療や急患対応などもしているのですね。
   
植村医師: 「高齢の方ですと来院が難しい方もいらっしゃいます。あと“急患”ということに特別こだわってはないんです。クリニック専用の携帯電話の電源はいつでもオンになっています。医療の現場で誰が主役なのか、を考えればあたりまえのことですよね。」
   

取材後記
病気のお子さんの一時預かりが可能な「病児保育室」は、働くお父さん・お母さんにとって心強いもの。院内薬局で、電子カルテを導入されているため、会計もスムーズです。頭で考えるより、心で感じて患者と接することを大切にしたい、とおっしゃる植村先生。「医療の現場の主役は患者」と言い切る、柔和な笑顔の奥に真摯な眼差しをお持ちです。
(2004年9月29日)

 

 

 

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